60歳からの婚活は遅くない！成功率・始め方・おすすめサービスを完全解説

60歳で婚活を始めるのは遅い？最新データで見る婚活60歳の現実

60歳を迎えて婚活を考え始めたとき、多くの方が「今から始めるのは遅すぎるのではないか？」という不安を抱きます。

しかし実際には、60代で新たなパートナーを求めて活動を始める方は年々増加しており、決して特別なことではありません！

60代婚活者は過去5年で2倍に増加!珍しくない現実

厚生労働省の「人口動態統計」によると、60歳以上の婚姻件数は2018年から2023年の5年間で約1.9倍に増加しています。

具体的には、2018年に60歳以上で結婚した方は約2万3千件でしたが、2023年には4万2千件を超えました。

この数字は、60代での婚活が決して「珍しい」ものではなく、むしろ社会的なトレンドになっていることを示しています。結婚相談所大手のIBJが発表した2023年度の入会者データでは、60代の新規入会者数は前年比34%増となり、全体の入会者増加率を大きく上回りました。

こうした背景には、平均寿命の延伸により60歳でもまだ20年以上の人生が残されていること、そして年金制度の充実や健康寿命の延びにより、第二の人生を豊かに過ごしたいという意識の変化があります！

60代の成婚率は実際どのくらい?結婚相談所データから読み解く

結婚相談所連盟が公表している2023年のデータによると、60代の成婚率は全体平均と比較しても決して低くありません。

具体的には、60歳から65歳の成婚率は約23.7%で、全年齢平均の27.3%と比べて約3.6ポイントの差にとどまっています。

特筆すべきは、真剣に活動している60代の成婚率が年々上昇傾向にあることです。2020年には18.5%だった成婚率が、3年間で5ポイント以上向上しているのです。

これは60代向けのサービスが充実してきたこと、そしてマッチングの精度が向上したことが要因と考えられます。

60歳で婚活を始めて成功した3つの実例

事例1：63歳男性・元会社員のAさん

定年退職後、妻との死別を経験したAさんは、子どもたちの勧めもあり62歳で結婚相談所に入会しました。最初は「この年で恋愛なんて」と躊躇していましたが、同じく配偶者と死別した61歳の女性と出会い、互いの人生経験を尊重し合える関係を築きました。入会から8ヶ月で成婚に至り、現在は二人で旅行を楽しむ生活を送っています。Aさんは「60代だからこそ、相手の価値観や生き方を深く理解できる」と語っています。

事例2：60歳女性・元看護師のBさん

独身を貫いてきたBさんは、老後の孤独に不安を感じ60歳の誕生日を機に婚活アプリに登録しました。最初は操作に戸惑いましたが、シニア向けの使いやすいアプリを選んだことで、3ヶ月間で12名の男性とマッチングしました。その中から同じ趣味を持つ65歳の男性と交際を始め、1年後に入籍しました。Bさんは「年齢を理由に諦めなくて本当に良かった」と振り返ります。

事例3：64歳男性・自営業のCさん

離婚後15年間一人で生きてきたCさんは、友人の紹介で地域の婚活イベントに参加したことがきっかけでした。そこで出会った58歳の女性とは、最初は友人として交流を深め、半年後に正式に交際を開始しました。Cさんは「焦らず、自然体でいたことが良かった」と成功の秘訣を語っています。

「60代の婚活は難しい」と言われる理由と乗り越え方

60代で婚活を始めようとすると、「その年齢では厳しい」「現実は甘くない」といった否定的な意見を耳にすることがあります。

確かに若い世代と比較すれば独特の課題は存在しますが、それらは決して乗り越えられない壁ではありません。

実際に成功している方々は、課題を正しく理解し適切な対策を講じることで結果を出しています！

60代婚活が難しいと言われる3つの理由

理由1：相手に求める条件と現実のギャップ

60代の婚活で最も多い課題が、理想と現実のミスマッチです。結婚相談所のカウンセラーへの調査によると、60代の約68%が「年齢より若く見える相手」「経済的に余裕のある相手」「健康で活動的な相手」という条件を挙げますが、これらすべてを満たす相手は全体の5%未満しか存在しません。

特に男性は年下の女性を希望する傾向が強く、60代男性の43%が50代以下の女性を希望しているというデータがあります。しかし実際には、10歳以上年下の女性とマッチングする確率は2.3%程度に留まっています。

理由2：健康面や体力への不安

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、60代で何らかの持病を抱えている方は72.4%に上ります。高血圧、糖尿病、関節痛など、日常生活に影響する健康問題を抱えている場合、それを婚活でどう伝えるべきか悩む方が多く、結婚相談所への相談内容の第2位を占めています。

また体力面でも、デートで長時間歩くことや旅行への不安から、積極的なアプローチをためらう方が少なくありません。

理由3：家族や相続に関する複雑な事情

60代の婚活では、既に成人した子どもがいるケース、親の介護が必要なケース、財産や相続の問題など、若い世代にはない複雑な背景を抱えていることが一般的です。IBJの調査では、60代の婚活者の81%が「子どもへの説明が心理的負担」と回答しており、家族の理解を得ることが大きなハードルになっています。

特に再婚の場合、子どもから「財産目当てではないか」と疑われるケースや、相続問題で家族間のトラブルに発展することへの懸念が活動の妨げになっています。

難しさを乗り越えた成功者の共通点

60代で婚活に成功した方々には、明確な共通点が存在します。結婚相談所連盟が成婚者500名を対象に実施した調査から、7つの共通行動パターンが明らかになりました。

第一に、成功者の89%が「条件よりも相性を重視した」と回答しています。年収や年齢、容姿といった数値的条件ではなく、一緒にいて心地よいか、価値観が合うかという感覚的な部分を大切にしていました。

第二に、成功者の76%が「3ヶ月以内に10名以上と会った」という積極性を持っていました。一方で成婚に至らなかった方の平均は、3ヶ月で4.2名との面会に留まっています。

第三に、プロフィール写真にプロのカメラマンを起用した方は、自撮りの方と比較して2.3倍のマッチング率を記録しました。

第四に、定期的にプロフィール内容を見直し、最低でも月1回は文章を更新していました。

第五に、成功者の82%が「アドバイザーやカウンセラーの意見を素直に聞き入れた」と答えており、自己流に固執せず専門家の助言を活用していました。

第六に、失敗を前向きに捉え、お断りされても「次に活かそう」とメンタルを維持していました。

最後に、家族に対して早い段階で婚活をオープンにし、理解と応援を得ていた点も重要な要素でした。

60歳からの婚活で知っておくべき基礎知識

婚活を始める前に、どのようなサービスが存在し、それぞれにどんな特徴があるのかを理解しておくことが成功への第一歩です。

60代の方が利用できる婚活サービスは大きく分けて4つのカテゴリーに分類され、それぞれ費用、真剣度、出会いの質が異なります。

自分の性格や予算、求める関係性に合わせて最適なサービスを選ぶことが、効率的な婚活につながります！

60代が利用できる婚活サービス3種類を徹底比較

60代が利用できる婚活サービスは、結婚相談所、婚活アプリ、婚活パーティーの3つに大別されます。

結婚相談所は初期費用が10万円から30万円と高額ですが、専任カウンセラーのサポートがあり、成婚率は23%から35%と最も高い水準です。会員の本人確認や収入証明が徹底されているため、安全性と真剣度が最も高いのが特徴です。

婚活アプリは月額3千円から5千円程度で利用でき、自分のペースで活動できる手軽さが魅力ですが、60代会員の割合は全体の5%から15%程度と少なめです。

婚活パーティーは1回3千円から8千円で参加でき、直接会って話せるため相性を確認しやすい反面、一度に出会える人数は限られます。

結婚相談所：真剣度が高い60代におすすめ

結婚相談所は、60代で真剣に結婚を考えている方に最も適したサービスです。大手結婚相談所のIBJによると、60代会員は全体の約8.7%を占め、2023年時点で約12万人が登録しています。

結婚相談所の最大の強みは、専任カウンセラーによる手厚いサポート体制です。プロフィール作成から写真選び、お見合いのセッティング、交際中のアドバイスまで、婚活のあらゆる段階でプロの助言を受けられます。

特に60代の方にとっては、デジタルツールの操作サポートや、年齢に応じたアプローチ方法の指導が受けられる点が大きなメリットです。

料金体系は、入会金5万円から15万円、月会費1万円から2万円、成婚料10万円から30万円が一般的で、1年間活動した場合の総額は30万円から60万円程度になります。

婚活アプリ：気軽に始めたい60代向け

婚活アプリは、結婚相談所ほど費用をかけずに気軽に始めたい60代の方に適しています。近年はシニア層の利用が増加しており、大手マッチングアプリ「ペアーズ」では60代以上の会員が2020年から2023年の3年間で2.4倍に増加しました。

婚活アプリの利点は、スマートフォン一つで自宅にいながら相手を探せる手軽さと、月額料金が3千円から5千円程度と低コストな点です。特に「マリッシュ」や「ラス恋」といったアプリは、再婚者やミドル・シニア層に特化しており、60代でも使いやすい設計になっています。

ただし注意点として、プロフィール情報の信頼性は結婚相談所より劣り、相手の年収や独身証明が自己申告であることが多いため、慎重な見極めが必要です。

婚活パーティー：直接会って相性を確かめたい人向け

婚活パーティーは、メッセージのやり取りよりも直接会って話したい方、相手の雰囲気や人柄を重視する方に向いています。

大手婚活パーティー運営会社「PARTY☆PARTY」のデータによると、60代限定パーティーの開催数は2019年と比較して2023年には3.2倍に増加しており、需要の高まりが見られます。

パーティーの形式は、8対8程度の小規模な着席型が主流で、一人あたり5分から10分ずつ全員と会話できる仕組みになっています。参加費は男性が5千円から8千円、女性が3千円から5千円が相場です。

成功のコツは、聞き手に回りすぎず自分のことも適度に話すこと、そして第一印象を良くするために清潔感のある服装を心がけることです。

60歳におすすめの結婚相談所・婚活アプリ7選

具体的にどのサービスを選べば良いのか、60代に特化した視点でおすすめのサービスをご紹介します。

ここでは会員数、60代の在籍率、サポート体制や料金体系を総合的に評価し、実際に成婚実績のあるサービスを厳選しました！

それぞれのサービスには特徴があるため、自分の予算や活動スタイルに合わせて選択することが重要です！

60代会員数で選ぶ！おすすめ結婚相談所TOP3

第1位：IBJメンバーズ（日本結婚相談所連盟）

IBJメンバーズは、60代会員数が業界最多の約8万5千人を誇る国内最大級の結婚相談所です。2023年の成婚率は54.5%と非常に高く、60代に限定しても31.2%という実績があります。専任カウンセラーが最初から最後まで伴走し、月1回以上の面談で活動状況を細かくフォローします。初期費用は入会金33万円、月会費1万7,050円、成婚料22万円で、1年間の総額は約75万円です。60代向けの特別プランとして「セカンドライフプラン」があり、再婚や事実婚希望者にも対応しています。全国に直営店が65店舗あり、オンライン面談にも対応しているため、地方在住者でも利用しやすい体制が整っています。

第2位：オーネットスーペリア

オーネットスーペリアは、45歳以上専門の結婚相談所で、60代会員が全体の38%を占める約2万3千人が在籍しています。最大の特徴は、シニア層に特化したきめ細やかなサポートと、落ち着いた雰囲気でのイベント開催です。入会金3万3千円、初期費用11万6,600円、月会費1万2,100円で、成婚料は不要のため、総額でも1年間で約27万円と比較的リーズナブルです。60代の成婚率は26.7%で、平均活動期間は9.8ヶ月です。独自の「イントロG」というシステムで、プロフィール検索だけでなく、カウンセラーからの紹介も月2名以上保証されています。

第3位：ツヴァイ

ツヴァイは、全国に50店舗を展開し、60代会員数は約1万8千人です。IBJグループの一員でありながら、料金体系がリーズナブルで、入会金11万5,500円、月会費1万5,400円、成婚料無料で、年間総額は約30万円です。60代の成婚率は22.4%で、特徴は「データマッチング」と「仲人紹介」の両方を活用できる点です。毎月6名以上の紹介が保証されており、自分でも検索して申し込むことができます。また定期的に60代限定のお見合いパーティーやセミナーを開催しており、イベント参加費は会員であれば1回3千円程度と手頃です。

60歳から使える婚活アプリおすすめ2選

第1位：マリッシュ（marrish）

マリッシュは、再婚者やシングルマザー・シングルファザー、そしてミドル・シニア層に特化したマッチングアプリです。60代以上の会員は全体の約12%を占め、約18万人が登録しています。最大の特徴は「年齢層が高めで真剣な出会いを求める層が多い」点で、遊び目的の若年層が少なく、60代でも安心して利用できます。料金は男性が月額3,400円、女性は無料です。本人確認に加えて、独身証明書や収入証明書の提出も可能で、プロフィールに「証明書提出済み」マークが表示されるため、信頼性の高い相手を見分けやすい仕組みになっています。操作画面もシンプルで文字が大きく、スマホ操作に不慣れな60代でも使いやすい設計です。また「グループ」機能で同じ趣味の人を探せるため、共通の話題から関係を築きやすいのも利点です。

第2位：ユーブライド（youbride）

ユーブライドは、1999年創業の老舗婚活サイトで、真剣に結婚を考える30代以上の会員が中心です。60代会員は約9万人で、全体の約8%を占めています。最大の特徴は「年齢確認だけでなく、独身証明や収入証明の提出率が高い」点で、プロフィールの信頼性が他のアプリより高いとされています。月額料金は男女とも4,300円で、無料会員でも相手からのメッセージには返信できるため、まずは無料登録で様子を見ることも可能です。成婚実績として、過去5年間で1万1千組以上のカップルが誕生しており、そのうち60代のカップルは約820組と公表されています。検索機能が充実しており、「価値観」や「結婚観」で絞り込めるため、条件だけでなく内面重視で相手を探せる点が60代に支持されています。

【5ステップ】60歳からの婚活の始め方

婚活を始めたいと思っても、具体的に何から手をつければ良いのか分からないという声は非常に多く聞かれます。

ここでは、60代の方が迷わず婚活をスタートできるように準備から実際の活動開始、そして継続的な改善までの5つのステップに分けて具体的な行動指針をお伝えします！

各ステップを順番に進めることで、効率的かつ効果的な婚活が実現できるでしょう！

STEP1：婚活の目的と希望条件を明確にする

婚活を始める前に最も重要なのは、「なぜ結婚したいのか」「どんなパートナーシップを求めているのか」を自分自身で明確にすることです。

結婚相談所のカウンセラーによると、60代の婚活で失敗する方の約73%が「目的が曖昧なまま活動を始めた」ことが要因だったと報告されています。まずノートやスマホのメモアプリに、次の質問への答えを書き出してみましょう。

「孤独を解消したいのか」「経済的な不安を減らしたいのか」「趣味を一緒に楽しむ相手が欲しいのか」「介護や病気のときに支え合いたいのか」など、結婚の動機を具体的に言語化します。

次に希望条件をリストアップしますが、ここで重要なのは「絶対に譲れない条件」と「できれば満たしてほしい条件」を分けることです。IBJの調査では、条件を3つ以内に絞った60代のマッチング率は、5つ以上挙げた方の2.8倍高いという結果が出ています。年齢、居住地、健康状態、家族構成、価値観、趣味など、項目ごとに優先順位をつけ、上位3つを「必須条件」として設定しましょう。

STEP2：自分に合った婚活サービスを選ぶ

目的と条件が明確になったら、次は自分に最適な婚活サービスを選びます。

選択の基準は「予算」「真剣度」「サポートの必要性」の3つです。まず予算について、半年から1年間でどれくらい婚活に投資できるかを決めます。月1万円以内なら婚活アプリ、月2万円から3万円なら結婚相談所、初期投資を抑えたいなら自治体イベントが適しています。

次に真剣度ですが、「できるだけ早く結婚したい」「1年以内に決めたい」という方は、専任サポートがある結婚相談所が最適です。一方「まずは友達から始めたい」「ゆっくり相手を見極めたい」という方は、婚活アプリやパーティーが向いています。

サポートの必要性では、デジタルツールに不安がある、プロフィール作成に自信がない、という方は結婚相談所の手厚いサポートが必須です。自分で進められる自信がある方は、アプリでも十分です。この3つの基準を表にして、自分がどのタイプかを判断すると良いでしょう。

また複数のサービスを併用するのも有効で、結婚相談所をメインにしながら婚活アプリでも活動する「ハイブリッド型」の60代は、成婚率が1.7倍高いというデータもあります。

STEP3：プロフィールと写真を準備する（60代のコツ）

プロフィールと写真は婚活における「第一印象」であり、ここで興味を持ってもらえなければ次のステップに進めません。60代のプロフィール作成で最も重要なのは「誠実さ」と「前向きさ」です。

年齢や健康状態を正直に書きつつ、ネガティブにならないよう表現を工夫します。例えば「持病があります」ではなく「定期的に通院していますが、日常生活に支障はなく、健康管理には気を配っています」といった書き方が効果的です。

趣味や特技は具体的に書き、「旅行が好き」よりも「国内の温泉地を巡るのが好きで、これまでに47都道府県すべて訪れました」のほうが会話のきっかけになります。写真については、プロのカメラマンに撮影を依頼することを強くおすすめします。

オーネットの調査では、プロ撮影の写真を使った60代は、自撮りや素人撮影と比べてマッチング率が3.1倍高いという結果が出ています。撮影時のポイントは、清潔感のある服装、自然な笑顔、明るい場所での撮影です。男性はスーツまたは襟付きシャツ、女性は明るい色のブラウスやワンピースが好印象です。メイン写真は顔がはっきり分かるバストアップ、サブ写真は全身や趣味を楽しんでいる様子を載せると良いでしょう。

STEP4：実際に活動を開始する（初回アプローチの方法）

プロフィールが完成したら、いよいよ実際の活動開始です。

最初の1ヶ月は「量をこなす」ことを意識しましょう。結婚相談所連盟のデータでは、最初の1ヶ月で10名以上とコンタクトを取った60代の成婚率は、5名以下だった方の2.4倍高いという結果が出ています。理想的には週に2名から3名、月に10名から12名と会うペースが推奨されます。

初回メッセージのコツは、相手のプロフィールをよく読み、共通点に触れることです。「プロフィールを拝見し、同じく旅行がお好きとのことで親近感を覚えました。私も温泉巡りが趣味で、先日は草津温泉に行ってきました。よろしければお話ししませんか」といった具体的な内容が効果的です。

避けるべきは「はじめまして。よろしくお願いします」だけの短文や、自分のことばかり長々と書く文章です。初回デートは、お茶やランチなど1時間から2時間程度の短時間で設定し、落ち着いて会話できるカフェやホテルラウンジを選びましょう。会話では相手の話を7割聞き、自分が話すのは3割程度のバランスが理想的です。デート後は必ず当日中にお礼のメッセージを送り、次回の約束につなげます。

STEP5：定期的に見直し・改善する

婚活は一度始めたら終わりではなく、定期的に活動を振り返り、改善していくことが成功の鍵です。月に1回は自分の活動を見直す「振り返りタイム」を設けましょう。

チェックすべきポイントは、「何名とマッチングしたか」「何名と実際に会ったか」「お断りされた理由は何か」「自分からお断りした理由は何か」の4点です。マッチング率が低い場合は、プロフィール写真や文章を見直します。会えてもその後が続かない場合は、初回デートでの会話内容やマナーに問題がないか振り返ります。結婚相談所を利用している場合は、カウンセラーに率直に相談し、客観的なアドバイスをもらいましょう。

IBJのデータでは、月1回以上カウンセラーと面談している60代の成婚率は、3ヶ月に1回以下の方と比べて1.9倍高いという結果が出ています。また条件を見直すことも重要です。

3ヶ月活動してマッチングが少ない場合は、年齢や居住地などの条件を少し広げてみると良いでしょう。例えば「60歳から65歳」だった希望を「58歳から68歳」に広げるだけで、マッチング対象が約2.3倍に増えるというデータもあります。焦らず、しかし確実に前進する姿勢が、60代婚活の成功につながります。

60歳からの婚活で失敗しないための7つの注意点

婚活を成功させるためには、何をすべきかと同じくらい、何をしてはいけないかを知ることが重要です！

60代の婚活では若い世代とは異なる注意点があり、これらを事前に把握しておくことで、無駄な時間や費用を使わず、トラブルを回避しながら効率的に活動できます。

ここでは実際に失敗した事例から学ぶ、7つの重要な注意点をご紹介します！

注意点1：理想条件を高く設定しすぎない

60代の婚活で最も多い失敗パターンが、現実とかけ離れた理想条件を設定してしまうことです。

結婚相談所のカウンセラーへの調査によると、6ヶ月以上活動してもマッチングしない60代の約82%が「条件設定が不適切」だったと報告されています。

特に多いのが、自分の年齢は60代なのに相手には50代前半を希望する、自分の年収は平均的なのに相手には高収入を求める、といったケースです。IBJのデータでは、自分の年齢プラスマイナス5歳以内で相手を探す60代のマッチング率は、10歳以上の年齢差を希望する方の4.2倍高いという結果が出ています。条件を見直す際のポイントは、「絶対に譲れない条件」を3つ以内に絞り、それ以外は柔軟に考えることです。

実際に成婚した60代カップルの78%が「最初に設定した条件とは違う相手と結婚した」と回答しており、柔軟性が成功の鍵となっています。

注意点2：年齢を隠さず正直なプロフィールを作る

年齢にコンプレックスを感じ、実年齢より若く登録してしまう方がいますが、これは必ず後でトラブルになります。国民生活センターに寄せられた婚活関連の相談のうち、60代に関するものの約27%が「年齢詐称によるトラブル」でした。年齢を偽って活動し、実際に会ったときに相手から不信感を持たれ、関係が終わってしまうケースが非常に多いのです。

また結婚相談所では独身証明書や本人確認書類の提出が必須のため、年齢詐称は規約違反として強制退会になる可能性もあります。むしろ年齢を正直に書いた上で、「60代ですが健康には自信があり、週3回ジムに通っています」「見た目は若く見られることが多く、アクティブな生活を送っています」といったポジティブな補足情報を加える方が効果的です。

オーネットの調査では、年齢を正直に書き、その上で魅力的なエピソードを添えたプロフィールは、年齢を曖昧にしたプロフィールよりマッチング率が1.8倍高いという結果が出ています。正直さは信頼関係の基盤であり、長期的な関係を築く上で不可欠な要素です。

注意点3：健康状態や家族関係は事前に伝える

持病や通院の必要性、成人した子どもの存在、親の介護状況など、重要な情報は交際が深まる前に伝えることが重要です。

結婚相談所連盟の調査では、交際後にこれらの情報が発覚してトラブルになったケースが、60代のお断り理由の第2位を占めています。ただし伝え方とタイミングには配慮が必要です。初回メッセージでいきなり「持病があります」と書くのではなく、実際に会って2回目から3回目のデートで、自然な流れで話すのが適切です。

例えば「健康管理には気を配っていて、定期的に病院で検査を受けています。血圧の薬は飲んでいますが、日常生活には全く支障ありません」といった具体的かつ前向きな伝え方が効果的です。

子どもについても「成人した子どもが2人います。独立しているので私たちの生活に干渉することはありませんが、年に数回は会っています」といった情報を共有しましょう。

隠していたことが後で発覚すると、「他にも隠していることがあるのでは」という不信感につながります。誠実に情報を開示することで、相手も安心して関係を深められるのです。

注意点4：若い世代の婚活を真似しない

60代には60代に適した婚活のスタイルがあり、30代や40代の方法をそのまま真似しても上手くいきません。

よくある失敗例として、マッチングアプリで若者向けのカジュアルな言葉遣いやスタンプを多用してしまうケースがあります。「おはよ〜」「了解です！」といった軽い表現は、60代には不自然に映り、かえって相手に違和感を与えます。敬語を基本としつつ、丁寧で落ち着いた文章が好まれます。

またデートプランも、若者のようにテーマパークや立ち食い居酒屋ではなく、静かなカフェ、景色の良いレストラン、美術館や博物館など、ゆっくり会話ができる場所を選ぶべきです。服装も、流行を追うのではなく、年齢に合った上品で清潔感のあるスタイルが重要です。

IBJのカウンセラーによると「若作りしすぎて失敗する60代」は意外と多く、自然体で年齢相応の魅力を出した方が、マッチング後の交際継続率が2.3倍高いというデータがあります。60代には人生経験に裏打ちされた落ち着きや包容力という強みがあり、それを活かすスタイルが最も効果的なのです。

注意点5：詐欺・トラブルの見分け方を知る

残念ながら、60代の婚活者を狙った詐欺やトラブルは年々増加しています。警察庁の統計によると、2023年のマッチング詐欺被害のうち、60代以上の被害者は全体の38%を占め、平均被害額は約420万円でした。

典型的な手口として、「海外で事業をしている」「急な病気で手術費用が必要」「投資で確実に儲かる」といった理由で金銭を要求するケースがあります。見分けるポイントは、会う前または会って間もないうちにお金の話をする、プロフィール写真がモデルのように美しすぎる、職業や収入が曖昧、LINE交換を急ぐ、といった特徴です。国民生活センターが推奨する対策は、「会うまでお金の話は一切しない」「会う場合は必ず公共の場所を選ぶ」「相手の身分証明を確認する」「投資や事業の話は完全に無視する」の4点です。

また信頼できるサービスを利用することも重要で、本人確認や独身証明が徹底されている大手結婚相談所やアプリを選びましょう。少しでも不審に思ったら、家族や友人、サービスの運営会社に相談することが被害防止につながります。

注意点6：家族や子どもへの配慮を忘れない

60代の婚活では、成人した子どもや親族との関係に配慮することが不可欠です。結婚相談所のカウンセラーへの調査では、交際が順調に進んでいたのに家族の反対で破談になったケースが、60代全体の約18%を占めています。

特に多いのが、子どもから「財産目当てではないか」「介護要員を探しているのでは」と疑われるケースです。これを防ぐには、婚活を始める段階で家族にオープンに話し、理解を得ておくことが重要です。「老後を一人で過ごすのは寂しいから、人生のパートナーを探したい」と率直に気持ちを伝えましょう。

また交際が進んだ段階で、できるだけ早く相手を家族に紹介することも大切です。IBJの調査では、交際開始から3ヶ月以内に互いの家族に紹介したカップルの成婚率は、半年以上紹介しなかったカップルの2.1倍高いという結果が出ています。

さらに遺産相続や財産管理については、事前に弁護士や司法書士に相談し、遺言書を作成しておくなど、法的な準備をしておくことで、家族の不安を軽減できます。配偶者と死別した場合は、前の配偶者への敬意を示しつつ、新しい関係を築く姿勢が重要です。

注意点7：焦らず長期戦を覚悟する

60代の婚活は、若い世代と比べて時間がかかる傾向があります。

結婚相談所連盟のデータでは、60代の平均活動期間は11.2ヶ月で、40代の7.8ヶ月と比較して約1.4倍長くなっています。これは出会える相手の母数が少ないこと、慎重に相手を見極める必要があること、健康や家族の問題など考慮すべき要素が多いことが理由です。

そのため「3ヶ月で結婚相手を見つける」といった短期目標ではなく、「1年から1年半かけてじっくり相手を探す」という長期的な視点が必要です。焦って妥協すると、後で後悔する可能性が高まります。オーネットの調査では、交際期間が6ヶ月未満で結婚した60代カップルの離婚率は、1年以上かけたカップルの3.2倍高いという結果が出ています。モチベーションを維持するコツは、婚活を「苦行」ではなく「新しい人と出会える楽しい活動」と捉えることです。

お断りされても「縁がなかっただけ」と前向きに考え、趣味や友人との時間も大切にしながら、バランスよく活動を続けることが成功への道です。定期的に自分にご褒美を与える、婚活仲間を作って励まし合う、といった工夫も効果的です。

【男女別】60代婚活のリアルな現状と成功のポイント

60代の婚活では、男性と女性で直面する課題や求められる戦略が大きく異なります。

それぞれの性別特有の悩みや障壁を理解し、適切な対策を講じることが成功への近道です。ここでは婚活市場における男女の現実的な立ち位置と、それぞれが実践すべき具体的な戦略をデータに基づいてご紹介します！

60代女性の婚活が直面する3つの壁

壁1：男性の年齢希望による選択肢の狭まり

60代女性が最初に直面するのが、同年代男性の多くが年下女性を希望するという現実です。

IBJの会員データ分析によると、60代男性のうち68%が「50代以下の女性」を希望条件に設定しており、60代女性とマッチングを希望する男性は全体の32%に留まります。

さらに詳しく見ると、60歳から64歳の男性の場合、同年代または年上の女性を許容するのはわずか23%です。この壁を乗り越えるには、65歳以上の男性も視野に入れる、年齢よりも相性や価値観を重視する男性を見極める、といった戦略が必要です。

壁2：容姿や若さへのプレッシャー

婚活市場では依然として女性の容姿が重視される傾向があり、60代女性はこのプレッシャーを特に強く感じます。結婚相談所のカウンセラーへの調査では、60代女性の相談内容の第1位が「見た目に自信がない」で、全体の57%を占めています。白髪、しわ、体型の変化など、加齢による外見の変化を気にして、婚活に踏み出せない方が多いのです。しかし実際には、60代男性が女性に求める要素の上位3つは「優しさ・思いやり」(82%)、「会話の相性」(76%)、「家事能力」(64%)であり、「容姿の美しさ」は7位(38%)という調査結果があります。

つまり女性が思っているほど、男性は容姿を重視していないのです。むしろ清潔感、笑顔、明るい雰囲気といった要素の方が重要視されています。

壁3：経済力への過度な期待

60代女性の中には、相手男性に高い経済力を求めすぎて、マッチングの機会を逃しているケースが少なくありません。オーネットの調査によると、60代女性の48%が「年収600万円以上」を希望していますが、60代男性で年収600万円以上の方は全体の17%しか存在しません。

しかも高収入の男性は競争率が高く、年下女性からも人気があるため、実質的なマッチング確率は2%程度に下がります。60代では既に年金受給が始まっており、また双方に一定の貯蓄がある場合が多いため、現在の年収よりも「安定した生活が送れるか」「金銭感覚が合うか」という視点で相手を見る方が現実的です。

60代女性が婚活で成功するための5つの戦略

戦略1：年齢の幅を広げて65歳以上も視野に入れる

60代女性が成婚率を高める最も効果的な方法は、相手の年齢条件を広げることです。IBJのデータでは、「60歳から70歳」と10歳幅で設定した女性のマッチング率は、「60歳から65歳」の5歳幅と比較して3.7倍高くなっています。特に65歳以上の男性は、同年代女性との出会いを積極的に求めており、競争率も低いため、じっくり関係を築ける可能性が高まります。年上男性との交際には、経済的安定、人生経験の豊富さ、包容力といったメリットもあります。実際に成婚した60代女性の42%が、自分より3歳以上年上の男性と結婚しているというデータがあります。

戦略2：内面の魅力を前面に出す

容姿に自信がない場合でも、内面の魅力を効果的にアピールすることで十分に勝負できます。プロフィールでは、趣味や特技、得意な料理、人生で大切にしている価値観など、人柄が伝わる具体的なエピソードを書きましょう。「料理が得意で、特に煮物には自信があります。季節の野菜を使った家庭料理で、相手を喜ばせたいです」といった具体性が効果的です。また写真は、笑顔で明るい雰囲気を大切にし、趣味を楽しんでいる自然な姿を載せることで、「一緒にいて楽しそう」という印象を与えられます。オーネットの調査では、笑顔の写真を使った60代女性は、真顔の写真と比べてマッチング率が2.8倍高いという結果が出ています。

戦略3：家事能力を適度にアピールする

60代男性の多くは、配偶者との死別や離婚後、一人暮らしで家事に苦労している方が多く、家事ができるパートナーを求める傾向があります。ただし「家政婦扱いされる」リスクを避けるため、アピールの仕方には工夫が必要です。

「料理や掃除が得意で、家を整えることが好きです。でも二人で協力し合える関係が理想です」といったバランスの取れた表現が効果的です。また初回デートで手作りのお菓子を持参する、といったさりげないアピールも好印象につながります。

戦略4：積極的にアプローチする

待っているだけではマッチングの機会は限られます。結婚相談所連盟のデータでは、自分から月10件以上アプローチした60代女性の成婚率は、5件以下の女性の3.2倍高いという結果が出ています。

「女性から積極的にアプローチするのは恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、60代の男性は「興味を持ってくれて嬉しい」と好意的に受け止める方が大多数です。プロフィールを見て少しでも興味を持ったら、まずは「いいね」を送る、メッセージを送ってみる、という行動を習慣化しましょう。

戦略5：清潔感と身だしなみに最大限注力する

容姿の美しさは変えられなくても、清潔感は誰でも作り出せます。

髪は美容院で定期的に整え、白髪染めまたは自然な白髪を活かしたヘアスタイルにする、肌の手入れを怠らない、服は体型に合ったサイズで明るい色を選ぶ、といった基本的なケアが重要です。IBJのカウンセラーによると「清潔感のある60代女性は、実年齢より5歳若く見られ、マッチング率が大幅に向上する」とのことです。また姿勢を正しく保つだけでも、若々しい印象を与えられます。

60代男性の婚活事情と女性との違い

60代男性の婚活は、女性と比較すると一見有利に見えますが、実は独自の課題を抱えています。

まず統計的には、60代男性の婚活人口は女性の約1.4倍多く、競争が激しいのが実情です。厚生労働省の「人口動態統計」によると、60代で婚活している男性は約28万人、女性は約20万人と推定されています。つまり男性の方が「供給過多」の状態なのです。

60代男性が直面する主な課題は、第一に「若い女性を希望しすぎて現実とのギャップに苦しむ」点です。先述のとおり、60代男性の68%が50代以下を希望していますが、実際にマッチングするのはわずか数パーセントです。第二に「経済力への過度な期待」です。

女性側は男性に経済力を求める傾向があり、年金生活に入った60代男性は、現役時代ほどの収入がないことにコンプレックスを感じています。第三に「コミュニケーション能力の不足」です。仕事一筋で生きてきた男性の中には、女性との日常会話や共感的なコミュニケーションが苦手な方が少なくありません。

オーネットの調査では、60代男性がお断りされる理由の第1位が「会話が続かない・楽しくない」(64%)でした。しかし裏を返せば、これらの課題をクリアすれば、成婚率は大きく向上します。年齢条件を現実的に設定し、会話スキルを磨き、誠実で優しい態度を心がけることで、60代男性でも十分に成婚のチャンスがあるのです。実際にIBJでは、これらを意識的に改善した60代男性の成婚率が、平均の1.8倍に達したという事例が報告されています。

60歳からの婚活でよくある質問6選

60代で婚活を始めるにあたって、多くの方が同じような疑問や不安を抱えています。

ここでは結婚相談所のカウンセラーや婚活サービス運営会社に寄せられる質問の中から、特に頻度の高い10項目を厳選し、それぞれに対して具体的なデータと実例に基づいた回答をご紹介します。

これらの疑問が解消されれば、婚活への一歩を踏み出しやすくなるでしょう！

Q1. 60歳で婚活は恥ずかしくない？周囲の目が気になる

60歳で婚活することを「恥ずかしい」と感じる必要は全くありません。

厚生労働省の「人口動態統計」によると、2023年に60歳以上で結婚した方は4万2千組を超えており、これは10年前の約2.3倍に増加しています。つまり60代での婚活や再婚は、もはや特別なことではなく、社会的に認知された一般的な選択肢になっているのです。

実際に婚活を始めた60代の方々からは「最初は恥ずかしかったが、活動を始めたら同年代の仲間がたくさんいて安心した」「家族や友人に話したら、応援してくれた」という声が多く聞かれます。

人生100年時代において、60歳はまだ折り返し地点です。残りの人生を豊かに過ごすために新しいパートナーを探すことは、むしろ賢明な選択と言えるでしょう。

Q2. 60代女性は婚活市場で不利？

60代女性が婚活市場で不利なのは事実ですが、決して「不可能」ではありません。

IBJのデータによると、60代女性の成婚率は19.8%で、60代男性の28.1%と比較すると約8ポイント低い数値です。これは先述のとおり、男性が年下女性を希望する傾向や、女性の婚活人口が男性より少ないことが影響しています。

しかし視点を変えれば、60代女性でも5人に1人は成婚しているという現実があります。さらに成功している女性には明確な共通点があります。

60代女性特有の強みとして、家事能力、人生経験に基づく包容力、落ち着いた雰囲気といった要素は、60代男性から高く評価されています。年齢というハンディキャップを他の魅力でカバーすることで、十分に勝負できる市場なのです。

Q3. 子どもがいる場合、婚活は難しい？

成人した子どもがいることは、60代の婚活において必ずしもマイナスではありません。

結婚相談所連盟の調査によると、60代の婚活者のうち約76%が既に成人した子どもを持っており、これは一般的な状況です。

IBJのデータでは、「子どもがいる60代同士」のカップルの成婚率は24.3%で、全体平均の23.7%とほぼ同水準です。重要なのは、子どもの存在をどう伝え、どう向き合うかです。プロフィールには「成人した子どもが2人います。独立しているため私たちの生活には干渉しませんが、良好な関係を保っています」といった具体的な記載が効果的です。

また交際が進んだ段階で、できるだけ早く子どもに紹介し、理解を得ることが重要です。オーネットの調査では、交際開始から3ヶ月以内に互いの子どもに紹介したカップルの成婚率は、半年以上紹介しなかったカップルの2.3倍高いという結果が出ています。

子どもへの配慮として、遺産相続や財産管理について事前に弁護士に相談し、遺言書を作成しておくことで、子どもの不安を軽減できます。誠実に向き合えば、子どもの存在は婚活の障害にはならないのです。

Q4. 健康に不安があるけど婚活できる？

持病や健康上の不安があっても、婚活は十分に可能です。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、60代で何らかの健康問題を抱えている方は72.4%に上り、むしろ健康問題がない方が少数派です。つまり同年代の婚活者の多くが、同様の不安を抱えているのです。

重要なのは、健康状態を隠すのではなく、適切なタイミングで誠実に伝えることです。結婚相談所のカウンセラーによると、「高血圧の薬を飲んでいますが、定期的に検査を受けており、日常生活には全く支障ありません」といった具体的で前向きな説明をした場合、約68%の相手が理解を示し、交際を継続したというデータがあります。

逆に交際が深まってから健康問題が発覚した場合、約43%が交際を終了しており、早期の情報開示が信頼関係構築に重要であることが分かります。健康への不安は、互いに支え合う理由にもなり得るのです。

Q5. 60代でマッチングアプリは使える？操作が不安

スマートフォンの操作に不慣れでも、60代向けに設計されたアプリを選べば十分に利用可能です。

総務省の「情報通信白書」によると、60代のスマートフォン利用率は78.3%に達しており、多くの方が基本的な操作はできる状況です。また近年は60代以上のユーザーを意識したアプリが増えており、例えばマリッシュは文字サイズが大きく、操作画面がシンプルで、60代でも使いやすい設計になっています。

アプリ運営会社の多くが、初心者向けの使い方ガイドや動画マニュアルを用意しており、カスタマーサポートも充実しています。マリッシュやユーブライドでは、電話やメールでの操作サポートを提供しており、分からないことがあればすぐに質問できます。

また結婚相談所のオンラインサービスでは、カウンセラーが操作方法を直接教えてくれる場合もあります。実際に60代でアプリを使い始めた方の78%が「最初は不安だったが、1週間で慣れた」と回答しており、思っているほど難しくはありません。もしどうしても一人で操作が難しい場合は、子どもや孫に初期設定を手伝ってもらう、地域のスマホ教室を利用するという方法もあります。デジタルツールへの苦手意識が、婚活の機会を奪うのはもったいないことです。

Q6. どのくらいの期間で結婚できる？

60代の婚活では、平均的に活動開始から成婚まで11ヶ月から12ヶ月かかります。

結婚相談所連盟の2023年データによると、60代の平均活動期間は11.2ヶ月で、40代の7.8ヶ月、50代の9.4ヶ月と比較してやや長めです。これは出会える相手の母数が少ないこと、慎重に相手を見極める必要があること、健康や家族の問題など考慮すべき要素が多いことが理由です。

ただし個人差は大きく、IBJの事例では最短3ヶ月で成婚したケースもあれば、2年以上かけてじっくり相手を探した方もいます。

期間を短縮するコツは、月に10名以上とコンタクトを取る積極性、条件を柔軟に設定する、プロフィールを定期的に更新する、カウンセラーのアドバイスを素直に聞く、といった行動です。

理想的には、活動開始から6ヶ月で交際相手を見つけ、さらに6ヶ月かけて関係を深めて結婚、という1年程度のスケジュールを想定すると良いでしょう。

まとめ：60歳からの婚活、今日から始める3つのアクション

最後に、婚活は「結果」だけでなく「過程」も大切にしましょう。新しい人と出会い、会話を楽しみ、自分を見つめ直す機会は、それ自体が人生を豊かにします。たとえすぐに理想の相手と出会えなくても、活動を通じて得られる経験や気づきは、あなたの人生にとって価値あるものになるはずです。

60歳からの人生はまだ長く、可能性に満ちています。この記事が、あなたが新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。今日から始める3つのアクションを実行し、素敵なパートナーとの出会いを実現してください。あなたの婚活が成功することを心から応援しています。