婚活でメンタルがやられるのは当たり前！男性の7割が経験する心の疲れと対処法

婚活でメンタルがやられるのはあなただけじゃない！7割が経験する現実

婚活で心が疲れてしまうのは、決してあなただけの特別な悩みではありません。実際には多くの婚活中の人が同じような精神的な負担を感じており、それは統計データでも明らかになっています。

この章では、婚活がどれほど多くの人のメンタルに影響を与えているのか、具体的なデータや社会現象を通じて確認していきます。自分だけが苦しんでいると感じている方にとって、同じ悩みを抱える仲間が想像以上に多いという事実は、少しでも心の支えになるはずです。

婚活中の約7割が「精神的につらい」と回答｜男女別データで見る実態

複数の婚活サービス企業が実施した調査によれば、婚活を経験した人のうち約7割が「精神的につらいと感じたことがある」と回答しています。この数字は決して小さくありません。つまり、婚活をしている10人のうち7人は、何らかの形でメンタル面での負担を経験しているということです。

男女別に見ると、女性だけでなく男性も同様に高い割合で精神的なつらさを感じています。女性は容姿や年齢に関する評価へのストレスを訴える傾向がある一方で、男性は収入や社会的地位、リードする役割への期待など、異なる角度からのプレッシャーを感じやすいという特徴があります。

特に注目すべきは、婚活期間が長くなるほど精神的なつらさを感じる割合が増加するという傾向です。婚活開始から3ヶ月以内では約4割だった「つらい」と感じる人の割合が、1年を超えると8割近くまで上昇するというデータもあります。

このデータからわかるのは、婚活でメンタルがやられるのは個人の弱さではなく、婚活という活動そのものが持つ構造的な問題だということです。

「婚活うつ」という言葉が生まれるほど深刻な社会現象に

近年、「婚活うつ」という言葉が広く使われるようになりました。これは医学的な診断名ではありませんが、婚活によって引き起こされる抑うつ状態や精神的な不調を指す言葉として、多くの人に認知されるようになっています。メディアでも頻繁に取り上げられ、一つの社会現象として認識されるようになりました。

婚活うつの症状には、意欲の低下、自己肯定感の著しい低下、睡眠障害、食欲不振、常に焦燥感に駆られるといったものがあります。これらは一般的なうつ症状と共通していますが、原因が婚活という特定の活動に関連している点が特徴です。

心療内科や精神科のクリニックでも、婚活を原因とした来院者が増加していると報告されています。カウンセリングを提供する結婚相談所が増えているのも、この問題の深刻さを反映したものです。

婚活というライフイベントが、予想以上に大きな心理的負担となっているのが現実なのです。

男性特有のメンタルダメージ｜弱音を吐けないプレッシャーと孤独

婚活でメンタルがやられるのは女性だけの問題ではありません。むしろ、男性は弱音を吐きにくい社会的な風潮があるため、一人で抱え込んで深刻化しやすいという傾向があります。「男は強くあるべき」という固定観念が、助けを求めることへの心理的ハードルを高くしているのです。

男性が婚活で感じる特有のプレッシャーとしては、デートをリードしなければならないという期待、経済力を示さなければならないというプレッシャー、女性からの評価に常にさらされる緊張感などがあります。これらは無意識のうちに精神的な負担として積み重なっていきます。

さらに、男性は婚活の悩みを友人に相談しにくいという孤独感も抱えがちです。女性は友人同士で婚活の愚痴や悩みを共有しやすい傾向がありますが、男性は「婚活がうまくいかない」ということを話題にすること自体に抵抗を感じる人が多いのです。

この孤立感が、メンタルダメージをさらに深刻にします。

今のあなたはどの段階？婚活でメンタルがやられた時の症状チェックリスト

婚活のメンタルダメージは、風邪と同じように段階的に進行していきます。早めに気づいて対処すれば回復も早いのですが、放置すると深刻な状態に陥ってしまう可能性があります。自分の状態を客観的に把握することが、適切な対処への第一歩です。

下記のチェックリストで、今のあなたがどの段階にいるのかを確認してみましょう。

【軽度】ちょっと疲れたかも…の初期サイン5つ

この段階は、まだ日常生活に大きな支障はないものの、心身に小さな変化が現れ始めた状態です。この時点で気づいて休息を取れば、短期間で回復できるため、見逃さないことが重要になります。多くの人が「このくらい大丈夫」と思って見過ごしてしまいますが、予防的に対処するベストタイミングでもあります。

これらの症状は、脳が「少し休みたい」というサインを出している状態です。男性の場合、仕事のストレスと重なって気づきにくいケースも多くあります。週末だけでも婚活から離れる時間を作ることで、この段階なら十分に回復が見込めます。

【中度】かなりしんどい…心の黄色信号7つ

軽度の症状を放置すると、日常生活にも影響が出始める中度の段階に進行します。この段階では、婚活だけでなく仕事や人間関係にも支障が出始めるため、本格的な対処が必要です。「もう少し頑張れば」と無理を続けると、重度に進む可能性が高まります。

この段階では、婚活を一時的に中断することを強く推奨します。無理に続けても成果は上がりにくく、状態が悪化するリスクの方が高いためです。数週間から1ヶ月程度しっかりと休養を取り、心身を回復させることが最優先になります。

【重度】これは危険…すぐ専門家へ相談すべきサイン3つ

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、専門家への相談を最優先で検討すべき段階です。この状態を「気合いで乗り越えよう」とすることは非常に危険であり、適切な治療やサポートが必要になります。一人で抱え込まずに、心療内科や精神科の受診を検討してください。

これらの症状は、うつ病などの精神疾患の可能性を示唆しています。婚活が引き金となって発症するケースは決して珍しくありません。早期に適切な治療を受ければ回復可能ですので、恥ずかしがらずに医療機関を受診することが重要です。家族や信頼できる友人に付き添ってもらうのも良い方法でしょう。

男性が見落としがちなメンタル不調のサイン

男性は社会的に「弱音を吐いてはいけない」というプレッシャーを受けやすく、自分のメンタル不調に気づきにくい傾向があります。特に30代以降の男性は、仕事でも責任ある立場にあることが多く、婚活のストレスを「このくらい我慢できて当然」と軽視してしまいがちです。

これらのサインは、悲しみや落ち込みといった分かりやすい症状ではないため、うつ状態に気づかない「隠れうつ」のケースも多くあります。周囲から「最近、様子がおかしい」と指摘された場合は、素直に耳を傾けてみましょう。客観的な視点は、自分では気づけない変化を教えてくれる貴重な機会です。

【保存版】婚活でメンタルがやられた時に今すぐ試せる8つの対処法

婚活で心が疲れてしまった時、何もせずに我慢を続けるのは危険です。メンタルの不調は放置すればするほど回復に時間がかかり、日常生活にも支障をきたすようになります。

ここでは科学的根拠に基づいた対処法と、多くの婚活経験者が実際に効果を実感した方法を8つ紹介します。

すべてを完璧にこなす必要はなく、今のあなたにできそうなものから1つずつ試してみてください。小さな一歩が心の回復につながります。

【対処法1】今すぐ婚活を1週間〜1ヶ月休む｜休息は逃げじゃない

婚活でメンタルがやられた時、最も効果的なのは一度立ち止まることです。多くの人は「休んだら出遅れる」「せっかく続けてきたのに」と焦りますが、疲れ切った状態で婚活を続けても良い結果は生まれません。むしろ判断力が鈍り、相手に対して否定的になったり、自分を必要以上に卑下したりして、さらに状況が悪化する可能性があります。

具体的には、マッチングアプリの通知をオフにする、結婚相談所への訪問を一時的に止める、婚活パーティーの予約を入れないなど、婚活に関する一切の行動を休止しましょう。期間は軽度の疲れなら1週間、中度以上なら2週間から1ヶ月が目安です。

休息期間中は婚活のことを考えない時間を意識的に作ります。スマートフォンから婚活アプリを一時的に削除することも有効です。実際に1ヶ月休んだ後に婚活を再開した男性の多くが「視野が広がった」「相手の良いところが見えるようになった」と報告しています。

休むことは決して逃げではなく、長期的に婚活を続けるための戦略的な選択です。

【対処法2】1日15分の散歩と筋トレで脳をリセット｜男性向けメンタルケア

運動はメンタルヘルスに対して科学的に証明された効果があります。特に男性の場合、身体を動かすことでストレスホルモンが減少し、セロトニンやドーパミンなど気分を安定させる脳内物質が増加します。激しい運動は必要なく、1日15分程度の軽い運動でも十分な効果が得られるのです。

おすすめは朝の散歩です。朝日を浴びながら15分から20分歩くことで、体内時計がリセットされ、夜の睡眠の質も向上します。散歩中はスマートフォンを見ず、周囲の景色や季節の変化に意識を向けると、さらに効果的です。

筋トレも男性のメンタルケアに適しています。腕立て伏せ、スクワット、プランクなど自宅でできる簡単なもので構いません。週に2回から3回、1回10分程度でも継続すれば、達成感と自信の回復につながります。

筋肉がつくことで姿勢が良くなり、それが自己肯定感の向上にも結びつくという好循環が生まれます。

【対処法3】没頭できる趣味で「婚活以外の自分」を取り戻す

婚活に集中しすぎると、自分の人生全体が婚活だけになってしまいます。これは非常に危険な状態です。婚活以外の時間や楽しみがないと、婚活の結果が人生のすべてになり、メンタルへのダメージが何倍にも増幅されます。

没頭できる趣味を持つことは、婚活とは関係ない自分の価値を再確認する機会になります。ギター、料理、読書、ゲーム、写真撮影、釣り、登山など、ジャンルは何でも構いません。大切なのは「楽しい」「集中できる」「婚活のことを忘れられる」という感覚です。

特に男性におすすめなのは、何かを作る・達成するタイプの趣味です。プラモデル製作、DIY、プログラミング、料理などは、目に見える成果が得られるため達成感を感じやすく、婚活で傷ついた自己肯定感の回復に役立ちます。

趣味を持つもう一つのメリットは、人間としての魅力が増すことです。何かに打ち込んでいる人は輝いて見えますし、会話のネタも増えます。結果的に婚活にも良い影響を与えるのです。週に2回から3回、1時間程度でも趣味の時間を確保するよう心がけましょう。

【対処法4】「婚活=自分の価値」という思い込みを手放す認知トレーニング

婚活でメンタルがやられる最大の原因の一つが、婚活の成功・失敗と自分の価値を直結させてしまう認知の歪みです。マッチングしない、デートが続かないという事実を「自分には価値がない」と解釈してしまうのです。しかしこれは明らかな誤解です。

婚活は相性やタイミングの問題であり、あなたの人間的価値とは無関係です。たとえばAさんに断られたとしても、それはAさんとの相性が合わなかっただけで、Bさんとは相性が良い可能性があります。100人に断られても、101人目の人と最高の関係を築けるかもしれません。

認知トレーニングとして、次の練習を日常的に行いましょう。婚活でうまくいかなかったとき、「自分はダメだ」と考えるのではなく、「今回は相性が合わなかった」「タイミングが悪かった」と言い換える練習です。最初は違和感があっても、繰り返すうちに自然な思考パターンになります。

また、婚活以外での自分の価値を書き出す作業も効果的です。仕事での実績、友人からの信頼、得意なこと、これまで乗り越えてきた困難など、婚活とは無関係な自分の価値を可視化することで、婚活の結果に一喜一憂しにくくなります。

【対処法5】信頼できる人に本音を話す｜男性向け相談先リスト

男性は「弱音を吐いてはいけない」「一人で解決すべき」という社会的プレッシャーから、つらい気持ちを誰にも話さずに抱え込んでしまう傾向があります。しかし感情を言葉にして外に出すこと自体が、メンタルヘルスにとって非常に重要な治療的効果があります。

話す相手は、あなたの状況を理解してくれて、批判せずに聞いてくれる人を選びましょう。親しい友人、兄弟、理解のある上司などが候補になります。「弱いと思われたくない」という気持ちは理解できますが、本当に信頼できる人は、あなたが本音を話すことで関係がより深まります。

もし身近に相談できる人がいない場合は、厚生労働省が運営する「こころの健康相談統一ダイヤル」や、各自治体の男性相談窓口を活用する方法もあります。また最近では男性専門のカウンセリングサービスも増えています。

相談することは恥ずかしいことではなく、問題解決のための賢い選択です。

【対処法6】睡眠と食事を最優先｜体が疲れると心も壊れる

メンタルヘルスと身体の健康は密接に関連しています。どんなに心の持ちようを変えようとしても、睡眠不足や栄養不足の状態では脳が正常に機能せず、ネガティブな思考から抜け出せません。婚活で疲れている時こそ、基本的な生活習慣を見直すことが最優先です。

睡眠については、まず7時間から8時間の睡眠時間を確保しましょう。寝る前のスマートフォン使用は睡眠の質を下げるため、就寝1時間前には画面を見ないようにします。特に婚活アプリのチェックは不安を増幅させるため、夜は絶対に見ないというルールを作ることをおすすめします。

食事では、脳の健康に必要な栄養素を意識的に摂取しましょう。特に重要なのはタンパク質、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸、トリプトファンです。具体的には、魚、肉、卵、大豆製品、ナッツ類、バナナ、乳製品などをバランスよく食べることが大切です。

【対処法7】婚活スタイルを変えてみる｜男性に合った方法の選び方

同じ婚活方法で結果が出ず疲弊しているなら、アプローチを変えることが突破口になるかもしれません。婚活の方法は一つではなく、それぞれに向き不向きがあります。自分に合わない方法で無理に頑張り続けることが、メンタルをやられる原因になっている可能性があるのです。

たとえばマッチングアプリで疲れているなら、結婚相談所に切り替えることで、専任のカウンセラーからサポートを受けられます。逆に結婚相談所のお見合いの堅苦しさが合わないなら、婚活パーティーや趣味コンなど、カジュアルな出会いの場を試すのも一つの方法です。

男性の場合、文章でのやり取りが苦手ならマッチングアプリよりも対面式の婚活パーティーの方が実力を発揮できるかもしれません。反対に初対面が苦手なら、まずメッセージで関係を築けるアプリの方が向いています。

【対処法8】小さな成功体験を積む｜自己効力感を回復させる

婚活でメンタルがやられる時、「自分は何をやってもダメだ」という無力感に支配されがちです。この状態から抜け出すには、婚活以外の場面で小さな成功体験を積み重ね、自己効力感を回復させることが効果的です。自己効力感とは「自分にはできる」という感覚のことで、これが高まると婚活に対しても前向きに取り組めるようになります。

成功体験は大きなものである必要はありません。「今日は朝6時に起きられた」「1週間筋トレを続けられた」「部屋を片付けた」「資格試験の勉強を30分した」といった小さな達成で十分です。大切なのは、自分で決めた目標を達成するという経験を積むことです。

おすすめの方法は、達成可能な目標を立てて、それを達成したらチェックリストに記録していくことです。視覚的に成功が積み重なっていくのを見ることで、「自分はやればできる」という感覚が少しずつ戻ってきます。

婚活でメンタルがやられる9つの理由｜男性が特に注意すべきポイントも解説

婚活でメンタルがやられる背景には、明確な理由があります。自分の状況と照らし合わせながら、何が負担になっているのかを確認してみましょう。男性特有の悩みについても詳しく解説します。

【理由1】頑張っているのに結果が出ず自己否定が加速する

プロフィールを見直し、写真を撮り直し、メッセージを工夫しても、マッチングすらしない日々が続きます。努力と結果が結びつかない状況が長引くと、「自分には価値がないのでは」という自己否定の感情が生まれやすくなります。

特に仕事で成果を出してきた男性ほど、努力が報われない婚活に戸惑いを感じるケースが目立ちます。ビジネスとは異なり、婚活では明確な正解がないため、何をどう改善すればいいのか見えにくいのです。

このタイプの悩みを抱える方は、活動量を増やすだけでなく、第三者からのフィードバックを得ることが重要になります。自己流で頑張り続けても、同じパターンを繰り返してしまう可能性があるからです。

【理由2】断られる理由がわからず不安と混乱が続く

マッチングアプリでは突然連絡が途絶え、お見合いでは「ご縁がなかった」という定型文のみが返ってきます。具体的な理由が分からないまま断られ続けると、何を改善すべきか判断できず不安が増幅します。

「外見が原因なのか」「会話の内容がつまらなかったのか」「年収が足りないのか」と、あらゆる可能性を考えて自己否定のループに陥るのです。特に真面目な性格の男性ほど、原因を追求しすぎて精神的に追い込まれていきます。

婚活では相性の問題も大きく、必ずしもあなたに欠点があるわけではありません。しかし、フィードバックがない環境では、その事実に気づきにくいのが現実です。

【理由3】デートで手応えを感じても進展せず徒労感が募る

会話も弾み、相手も笑顔で楽しそうだったのに、次のデートには繋がらない経験は精神的にこたえます。自分では成功だと思ったデートが、相手にとっては違ったという認識のズレが繰り返されると、自分の感覚が信じられなくなります。

男性の場合、デートプランを考え、お店を予約し、支払いも負担することが多いため、時間とお金をかけた分だけ徒労感も大きくなります。手応えを感じた相手ほど、断られた時のダメージは深刻です。

この状況が続くと、次のデートでも「また同じパターンになるのでは」という不安が先行し、自然体で接することが難しくなっていきます。

【理由4】周囲の結婚報告や親の期待がプレッシャーになる

友人の結婚式が続き、SNSでは幸せそうな家族の写真が流れてきます。親からは「いい人はいないの？」と定期的に聞かれ、外部からのプレッシャーが婚活へのストレスを何倍にも膨らませます。

特に30代後半以降の男性は、親の高齢化も重なり、「早く孫の顔を見せたい」という思いが心の負担になりがちです。本来は自分のペースで進めるべき婚活が、他者の期待に応えるための義務のように感じられてしまいます。

【理由5】理想と現実のギャップに失望し続ける

最初に描いていた結婚相手のイメージと、実際に出会う相手との間に大きなギャップを感じることがあります。プロフィール写真と実物の印象が違ったり、会話の相性が合わなかったりと、期待と現実のズレを何度も経験すると、婚活そのものへの希望が薄れていきます。

また、理想を下げようと努力しても、どうしても譲れない条件との折り合いがつかず、自分を責めてしまうケースもあります。妥協すべきか、それとも理想を持ち続けるべきか、その判断基準が分からず混乱するのです。

この失望感が積み重なると、新しい出会いに対しても「どうせまた違うだろう」という諦めの気持ちが先行してしまいます。

【理由6】複数の相手との同時進行が精神的負担になる

婚活では効率を考えて複数の相手と同時に連絡を取ることが一般的ですが、この状況が精神的な負担になる方は少なくありません。それぞれに適切な対応をしようとすると、常に気を張り続ける必要があり、心が休まる時間がなくなります。

特に真面目な性格の男性は、「誰かを傷つけているのでは」という罪悪感や、「自分は誠実ではない」という自己嫌悪に陥りがちです。一方で、一人に絞ると効率が悪いという現実もあり、このジレンマが心をすり減らします。

メッセージの管理や、それぞれの相手との会話内容を覚えておくことも、想像以上に認知的な負荷がかかる作業です。この状態が長期間続くと、人間関係そのものが煩わしく感じられるようになります。

【理由7】時間とお金を投資しているのに成果が見えない

婚活アプリの月額料金、結婚相談所の入会金や月会費、デート費用、身だしなみへの投資など、婚活には継続的なコストがかかります。数ヶ月、あるいは数年と活動を続けても成果が出ないと、投資に見合ったリターンが得られない虚しさが募ります。

仕事帰りや休日を婚活に充てているため、趣味や自己投資の時間も削られていきます。時間とお金という限られたリソースを婚活に注ぎ込んでいるにもかかわらず、ゴールが見えない状況は、精神的な疲労を加速させる要因です。

特に男性の場合、デート費用の大部分を負担するケースが多く、経済的なプレッシャーも無視できません。

【理由8】自分を演じ続けることに疲れ果てる

「好印象を与えたい」「相手に合わせたい」という思いから、本来の自分とは異なるキャラクターを演じてしまうことがあります。常に相手の期待に応えようと気を使い続けると、本当の自分を見失い、深い疲労感に襲われます。

デートのたびに明るく振る舞い、趣味や価値観を相手に合わせ、ネガティブな面を隠し続けることは、想像以上にエネルギーを消耗します。演じることが習慣化すると、自分が何を求めているのか分からなくなるケースもあるのです。

また、仮に交際に発展しても、演じた自分で始まった関係は長続きしません。この矛盾に気づきながらも、自然体で接する勇気が持てず、悪循環に陥っていきます。

【理由9】男性特有：経済力や主導権へのプレッシャーで消耗する

婚活市場では、男性には経済力や年収が求められるケースが多く、この期待が大きなプレッシャーになります。「男性が引っ張るべき」「デート費用は男性が払うべき」といった無言の期待が、精神的な負担を増幅させます。

デートプランを考えるのも、会話をリードするのも、次のステップに進める判断をするのも男性側という暗黙のルールに縛られ、常に主導権を握り続けることに疲れてしまうのです。特に内向的な性格の男性にとって、この役割は本来の自分とのギャップが大きく、強いストレスになります。

さらに、年収や職業といった属性で判断されることへの虚しさも抱えています。人間性よりも先にスペックで評価される感覚は、自己肯定感を大きく傷つける要因です。このような男性特有のプレッシャーが重なると、婚活自体が苦痛な作業に変わってしまいます。

婚活でメンタルをやられないための3つの予防策

婚活で心が疲れてしまう前に、最初から「疲れにくい婚活スタイル」を作っておくことが重要です。メンタルがやられてから対処するよりも、そもそも疲れにくい仕組みを取り入れておく方が、長期的に婚活を続けられます。

ここで紹介する3つの予防策は、婚活を始める段階でも、すでに疲れを感じている段階でも効果があります。

【予防策1】最初から「週2日は婚活しない日」を設定する

婚活を始めると、多くの人が「できるだけ多くの人と会わなければ」「毎日アプリをチェックしなければ」と焦ってしまいます。しかし、最初から休息日を明確に設定しておくことが、メンタルを守る最も効果的な方法です。

週2日は完全に婚活から離れる日を作りましょう。この日は婚活アプリを開かず、メッセージの返信もせず、婚活について考えることもしません。カレンダーやスマートフォンのスケジュールアプリに「婚活休息日」と登録しておくと、守りやすくなります。

休息日には、婚活以外の活動に時間を使います。趣味に没頭したり、友人と会ったり、ゆっくり体を休めたりすることで、婚活モードから切り替わります。この切り替えができると、婚活に戻った時の集中力や前向きな気持ちも回復しやすくなります。

【予防策2】「3ヶ月ごとに振り返りとペース調整」を習慣にする

婚活を続けていると、自分のやり方が本当に合っているのか不安になったり、方向性を見失ったりすることがあります。定期的に立ち止まって振り返る時間を作ることで、無駄な努力や方向性のズレを早期に修正できます。

3ヶ月ごとに、次のポイントについて振り返りましょう。まず、この3ヶ月で何人と会い、どんな出会いがあったかを整理します。次に、うまくいった点とうまくいかなかった点をそれぞれ書き出します。そして、自分のメンタル状態を確認し、疲れていないか、楽しめているかをチェックします。

振り返りの結果、調整が必要だと感じたら遠慮なく変更しましょう。例えば、マッチングアプリで疲れているなら結婚相談所に切り替える、デートの頻度が多すぎるなら月2回までに減らす、プロフィール写真や自己紹介文を見直すといった具体的な調整が考えられます。

【予防策3】結果ではなく「行動」を評価する思考法

婚活で最もメンタルをやられやすいのは、「結果」だけで自分を評価してしまう考え方です。交際に発展したかどうか、結婚が決まったかどうかという結果は、相手がいることなので自分だけではコントロールできません。コントロールできない結果ではなく、自分がコントロールできる行動を評価基準にすることで、メンタルの安定が保たれます。

例えば、「今週は3人とメッセージのやり取りをした」「プロフィール写真を新しくした」「デートで相手の話をしっかり聞けた」といった具体的な行動は、すべて自分の努力の結果です。これらの行動を一つひとつ評価し、自分を褒めることが大切です。

結果重視の考え方と行動重視の考え方では、婚活の捉え方が大きく変わります。結果重視だと「また断られた。自分には魅力がないのか」と落ち込みますが、行動重視だと「今日のデートでは相手の趣味について質問できた。次回はもっと自然に会話を広げてみよう」と前向きに次へ進めます。

行動を評価する習慣をつけるには、婚活日記をつけることが効果的です。毎日または毎週、自分が取り組んだ行動を箇条書きで記録し、その中から「よくできたこと」を3つ選んで自分を褒めます。小さなことでも構いません。メッセージの返信が早くできた、デートの場所選びを工夫した、相手を尊重した断り方ができたなど、すべてが価値ある行動です。

まとめ｜婚活でメンタルがやられたら「休む・話す・変える」

婚活でメンタルがやられているのは、決してあなただけではありません。約7割の人が同じように精神的なつらさを経験しているという現実があります。

大切なのは、限界を超える前に「休む・話す・変える」の3つを実践することです。

まず「休む」こと。婚活を1週間から1ヶ月休むことは逃げではなく、メンタルを回復させるための必要な選択です。睡眠と食事を最優先にして、散歩や筋トレで体を動かし、婚活以外の趣味で自分らしさを取り戻しましょう。

次に「話す」こと。男性は特に弱音を吐けないプレッシャーを感じやすいものですが、信頼できる友人や家族、婚活カウンセラー、場合によっては心療内科の専門家に本音を話すことで、客観的な視点と心の整理ができます。

最後に「変える」こと。今の婚活スタイルが合っていない可能性もあります。婚活アプリから結婚相談所へ、または逆のパターンなど、方法を変えてみることも有効です。また「婚活=自分の価値」という思い込みを手放し、結果ではなく行動を評価する思考法に切り替えることで、精神的な負担は大きく軽減されます。

頑張っても結果が出ない、断られる理由がわからない、周囲のプレッシャーを感じる、これらは婚活でメンタルがやられる主な理由です。しかしそれは、あなた自身に価値がないということではありません。

症状が重度のサインに当てはまる場合や、日常生活に支障が出ている場合は、遠慮なくプロの力を借りてください。カウンセリング付きの結婚相談所や、心療内科への相談は恥ずかしいことではなく、賢い選択です。

婚活は長期戦です。自分のメンタルを守りながら、焦らず自分のペースで進めていきましょう。