マッチングアプリの美人局とは？手口・プロフィール・対策を完全解説【2025年最新】

マッチングアプリの美人局（つつもたせ）とは？急増する理由と基本知識

マッチングアプリで真剣な出会いを求める人たちを狙う「美人局（つつもたせ）」が急増しています。これは、美人を餌にして男を引っ掛ける詐欺的な手口で、マッチングアプリを通じて出会い、性的関係を持った後に金銭を要求する犯罪です。

近年では年間100件以上の被害が確認され、被害額は数十万円から数百万円に及ぶケースも。なぜマッチングアプリが美人局の温床になっているのか、どんな手口で被害に遭うのか、事前に知っておくことが大切です。

まずは、美人局の基本を理解し、自分にどれだけ関係あるリスクなのかを把握しましょう。美人局は単なるトラブルではなく、明確な犯罪行為であり、適切な対策を取れば防ぐことが可能です。

以下では、美人局の意味から具体的な手口、対策法まで詳しく解説します。

マッチングアプリの美人局（つつもたせ）とは？急増する理由と基本知識

美人局（つつもたせ）は、美しい女性を餌にして男性を罠に落とす詐欺的な手口のことであり、マッチングアプリを通じて行われるケースが急増しています。本来、マッチングアプリは「真剣な出会い」を目的としたサービスですが、その安心感や匿名性を逆手に取った犯罪が後を絶ちません。

警察庁の統計によると、2023年だけでマッチングアプリ関連の詐欺や恐喝事件は前年比約35％増となっており、そのうち「美人局的な手口」と判断されるケースも少なくありません。特に被害が多いのは20代後半〜40代の独身男性で、平均被害額は30万円〜50万円、中には100万円以上を請求されるケースも報告されています。q

なぜマッチングアプリで美人局が増えているのか？

1. 匿名性が高い
   • 本名や顔写真を隠せる仕様により、犯人側も簡単にフェイクアカウントを作成できる
2. 出会いのハードルが低い
   • 日常的に利用できるため、ターゲットを大量に見つけやすい
3. 性的関係の前提がつきやすい
   • 「デート→ホテル」という流れが自然に見えるため、罠に嵌めやすい

このように、マッチングアプリは「出会いの場」であると同時に、「犯罪の温床」でもあるのです。美人局に遭わないためには、「アプリの仕組み」を理解し、「犯罪の構造」を知ることが何よりも重要です。

美人局の意味と読み方：「びじんきょく」ではなく「つつもたせ」

「美人局」という言葉、正しくは「つつもたせ（筒持たせ）」と読みます。漢字で「美人局」と書くのは、「美人を使って罠にかける局（仕組み）」という意味から来ており、読み方は当て字です。語源は江戸時代の遊郭文化にあり、「筒（つつ）」は「女の身体」を象徴し、「持たせる」とは「男を引っ掛ける」ことから来ています。

つまり、「美人局（つつもたせ）」とは、魅力的な女性を使って男を罠に落とす詐欺の仕組みを指す言葉であり、現代ではマッチングアプリや出会い系サイトを通じて行われることが多くなっています。

この言葉は、「美人を餌にした罠」という意味で使われており、必ずしも「美人」である必要はありません。むしろ、「男の欲望に寄り添うようなプロフィール・メッセージ」を使って罠を仕掛ける点が重要です。

なぜ？マッチングアプリで美人局が増えている3つの理由

美人局がマッチングアプリで増えているのは、*「匿名性」「手軽さ」「性的前提」という3つの要因が重なっているからです。

理由1：匿名性が高く、フェイクアカウントが作りやすい

多くのマッチングアプリでは、本名や住所を公開しなくても利用できるため、犯人側も簡単に複数のアカウントを作成できます。さらに、顔写真も加工や盗用が可能なため、見た目の信頼性を操作することも容易です。

理由2：「出会いのハードル」が低く、ターゲットを大量に確保できる

マッチングアプリは「スワイプ」や「いいね！」で簡単にマッチングできるため、犯人側も1日に数十人とコンタクトを取ることが可能です。これは、昔の「ナンパ」や「出会い系サイト」と比べて、圧倒的に効率的です。

理由3：「性的な関係」が自然に見える流れを作りやすい

マッチングアプリでは、「デート→ホテル」という流れが「普通の恋愛」として受け入れられやすいため、「自愿的に関係を持った」と思わせやすいのです。これにより、後から「同意がなかった」「未成年だった」などと主張されても、被害者側が反論しにくい構造ができあがっています。

このように、「便利さ」と「匿名性」が、犯罪者にとっても「使いやすい環境」を作ってしまっているのです。

マッチングアプリの美人局プロフィールの特徴4選

美人局アカウントは、プロフィールの段階でいくつかの“危険信号”を出しています。

以下に10の特徴をまとめて解説します。

写真の特徴：美人すぎる・モデル級・露出度が高い

美人局アカウントの写真は、「これはモデル写真では？」と思うような激写・激加工・激露出が特徴です。具体的には、目が大きすぎる・肌が白すぎる・顎が尖りすぎるなど、AI加工やPhotoshopの跡が明確に残っています。

また、水着やランジェリーなど、性的な露出を伴う写真が多く、「普通の女性」ではなく「男の欲望を湧き立てる」画像を選択しています。

さらに、背景が海外風だったり、高級ホテルの一室のように見える写真も多く、「高級感」「非日常感」を演出することで、「この子と会えたらラッキー」と錯覚させようとしています。実際には、Instagramや中国のモデルサイトから無断で持ってきた画像であることも多く、「顔写真≠本人」という可能性が極めて高いのです。

自己紹介文の特徴：「寂しい」「彼氏と別れた」を強調

美人局アカウントの自己紹介文は、「寂しさ」「失恋」「秘密」をキーワードにした感情的な訴求が多いです。例えば、

「彼氏と別れて1か月。まだ心がバキバキで、誰かに甘えたい」
「平日の昼間だけ空いてる。秘密の関係がいい」
「恋愛は面倒だけど、寂しいのは嫌」

といった「性的な関係を示唆する」表現が頻出します。また、「割り切り」「大人の関係」「秘密厳守」など、「恋愛ではないけれど性的関係」を匂わせるワードも多用しています。

さらに、「性格・価値観」より「感情・つらさ」を訴える構成が多く、「普通の女性が使う自己紹介文」ではないことが特徴です。これは、「男の保護欲」「甘えさせたい」という心理を突いて、会うまでのハードルを下げるための戦略です。

登録状況の特徴：登録直後・使用期間が短い

美人局アカウントは、「登録日が昨日」「1週間以内」といった極端に新しいアカウントであることが多いです。また、「ログイン履歴が短い」「プロフィールが急に変わった」など、「アカウントを使い捨てしている」サインも見られます。

これは、「アカウントがBANされてもすぐに作り直せる」という犯罪者側の戦略によるものです。さらに、「マッチング後すぐにLINEやSMSに誘導」することで、アプリ側の監視を逃れようとしています。

つまり、「アプリ内で長くやりとりしない」こと自体が、「美人局の可能性が高い」という危険信号でもあるのです。

その他プロフィールの危険信号（職業・年収・趣味）

美人局アカウントは、職業・年収・趣味でも「不自然さ」が見られます。例えば、

• 職業：「モデル」「エステティシャン」「フリーター」
  →「何してるの？」と疑問に思う職業が多い
• 年収：「300万未満」「非公開」
  →「金銭的に困っている」とアピールし、「援助してあげたい」、と思わせる
• 趣味：「カラオケ」「夜ドライブ」「お酒」
  →「夜に出られる」「密室でも平気」ということを匂わせる

さらに、「居住地が不明」「年齢が20代前半〜後半に集中」することも多く、「プロフィール全体に矛盾や曖昧さ」があるのが特徴です。

これは、「本当の自分を隠す」ためではなく、「被害者の理想に寄り添う」ための戦略です。

【2025年最新】マッチングアプリに潜む美人局の手口

次に、2025年に確認されている、最新の美人局手口7選を、具体例・被害者の声・逮捕事例も交えて解説します。

【手口1】ホテル・自宅で「彼氏/夫」が登場

最も多いのが、「ホテルや自宅で性的関係後に、彼氏や夫が乱入して金銭要求」するクラシック型です。

事例（2024年・東京）

• 場所：都内ビジネスホテル
• 流れ：
  1. マッチングアプリで出会い、3日後にホテルへ
  2. 性行為後、部屋に「彼氏」が乱入
  3. 「俺の女に手を出したな」「警察に通報するぞ」
  4. 要求額：50万円
  5. 最終的に30万円を支払わされる

この手口の特徴は、「性的関係を持たせてから脅す」ことで、「被害者にも落ち度がある」という罪悪感を利用することです。

【手口2】ぼったくりバー型：法外な料金を請求

「マッチングアプリ→怪しい飲食店→法外な会計」という流れのぼったくりバー型も急増しています。

事例（2025年・大阪）

• 店名：非公開（居酒屋風スナック）
• 流れ：
  1. マッチング後、「この店が好き」と誘導
  2. 2人で飲食、店を出た後に「18万円の請求」
  3. 店員と共犯者が「泣き寝入りしてもいいのか？」と脅迫
  4. 最終的に10万円を支払う

この手口では、「店と共謀」していることが多く、「店員も脅迫に加担」しているケースがあります。消費者庁も「ぼったくりバーは美人局の変種」と警鐘を鳴らしています。

【手口3】未成年詐称型：「実は17歳だった」と脅迫

「年齢を偽って会い、後から未成年と言って脅す」という未成年詐称型も深刻です。

事例（2025年・福岡）

• 相手プロフィール：「22歳・大学生」
• 実際：17歳（高校生）
• 流れ：
  1. マッチング後、LINE移行

2. 性行為後に「実は17歳」と告白
3. 親が泣きながら「警察に連絡する」と脅迫
4. 要求額：80万円
5. 支払い後、警察に相談 → 被害者も児童買春罪の嫌疑

この手口の最悪な点は、「被害者である男性も、児童買春罪で逮捕される可能性がある」ことです。法務省の資料によると、「年齢確認を怠った場合、被害者でも処罰対象になる」と明記されています。

【手口4】妊娠詐欺型：「妊娠した」と中絶費用を請求

「性行為後に妊娠したと言われ、中絶費用を請求される」という妊娠詐欺型も急増しています。

事例（2025年・愛知）

• 相手：25歳・会社員（プロフィール）
• 流れ：
  1. マッチング後、1週間で性的関係
  2. 2週間後「生理が来ない」「妊娠したみたい」
  3. 「中絶するから30万円必要」「親にバレる」
  4. 病院の名前を出すが、実在しない
  5. 最終的に20万円を支払う

この手口の特徴は、「病的なリアリティ」です。
「病院の予約表」「超音波画像（偽物）」まで送ってくるケースもあり、「本当に妊娠しているか」と騙されます。

しかし、「中絶費用は保健適用で数万円程度」であり、30万円以上の請求は明らかに異常です。

【手口5】SNS誘導型：Twitter・InstagramからLINEへ誘導

「マッチングアプリではなく、SNS（Twitter・Instagram）から始まり、LINEに誘導されて美人局に」というSNS誘導型が急増しています。

事例（2024・福島）

• 起点：Twitter DM
• 流れ：
  1. 「いいね！」→「フォローありがとう」→DM
  2. 「LINEして？」→移行
  3. 性的なやり取り後、「実は17歳」
  4. 親が登場、「警察に連絡する」
  5. 要求額：60万円

この手口では、「マッチングアプリではない」ため、「アプリの監視が効かない」ことが弱点です。
さらに、「Twitterは匿名」「Instagramも偽名OK」なため、「SNS起点=警戒心が薄い」という心理を突いています。
警察庁も「SNSでの美人局は、マッチングアプリ以上に気をつけて」と警告しています。

マッチングアプリの美人局を見分けるチェックリスト

ここからは、今やりとりしている相手が危険かどうかをすぐ判断できるチェックリストを、YES/NO形式で整理します。

メッセージ・やりとりでの危険信号7項目

デート・待ち合わせでの危険信号8項目

「★4以上が3つ以上該当」したら、美人局の可能性：高です。
すぐに連絡を切り、通報・ブロックを検討してください。

マッチングアプリの美人局を防ぐ対策法

美人局に遭わないためには、「アプリ選び」「プロフィール作成」「メッセージやりとり」「初デート」「性的関係」という5段階で、それぞれの段階で守るべきルールがあります。

【対策1】安全性の高いマッチングアプリを選ぶ

「美人局リスクを最小限にする」ために、「本人確認が厳しい」「24時間監視」「通報機能が充実」しているアプリを選びましょう。

安全アプリの選び方5つの基準

これらの基準を満たすアプリは、「美人局アカウントの新規作成を防ぐ」仕組みができています。
特に「本人確認＋年齢確認」が必須のアプリは、「未成年詐称型」を防ぐ上で最も有効です。

【対策2】プロフィール作成で個人情報を出しすぎない

「身バレ」「弱み握り」「脅迫」を防ぐため、プロフィールでは以下を絶対に載せないようにしましょう。

NG項目（絶対に載せない）

• 職場名・部署名
• 自宅近くの地名・駅名
• 年収・資産額
• 家族構成（子供の有無）
• 趣味が「高級〇〇」「海外旅行」など

OK項目（載せても大丈夫）

• 年齢（ざっくり・30代前半）
• 趣味（映画・読書・スポーツ）
• 性格（穏やか・話し上手）
• 居住地（「東京都内」程度）

つまり、「特定されない」「脅迫されない」レベルに留めることが大切です。
美人局側は、『会社にバレる』『家族に知らせる』という脅迫材料を探しているため、「それらになりうる情報」は極力出さないようにしましょう。

【対策3】メッセージやりとりで焦らず慎重に対応する

「美人局は『早く関係を持たせる』ことが命」です。
そのため、「焦らされれば焦らされるほど」、美人局の可能性が高くなります。

メッセージでの危険信号

安全なやりとりの流れ

1. アプリ内で1週間はやりとり
2. 電話 or ビデオ通話で確認
3. 初デートは昼・公共の場
4. 性的な話題は3回目以降

つまり、「焦らない」「確認する」「段階を踏む」ことが、「美人局を見抜く」最も有効な方法です。

【対策4】初デートで守るべき安全ルール

「初デート」は、「美人局の罠に嵌る」最も危険なタイミングです。
以下の10ルールを守れば、99％の危険を回避できます。

初デート10ルール

つまり、「昼・公共・割り勘・早めに帰る」を徹底すれば、「罠に嵌る前に回避」できます。

【対策5】性的関係を持つ前の慎重な判断基準

「美人局の最終局面」は、「性的関係を持った後」です。
そのため、「関係を持つ前」に以下の5つの確認を必ず行いましょう。

性的関係前の5確認

つまり、「録音・証拠・確認」を徹底すれば、「後から『同意していない』と言われても反論できる」状態を作れます。

美人局の被害に遭ったら？5ステップ緊急対処法

「もう遭ってしまった」という方のために、「今すぐやるべき行動」をステップ順に解説します。

【即時対応】その場で取るべき3つの行動

「すぐに払わない」ことが最重要です。
「脅迫者は『今払え』が命」なので、「時間を稼げば稼ぐほど」、犯人側も諦めやすくなります。

【24時間以内】警察への通報手順と証拠保全方法

通報先の優先順位

証拠保全リスト

• LINE・メッセージ → スクショ（日付入り）
• 録音データ → iCloudバックアップ
• ホテル領収書 → 写真撮影
• 相手プロフィール → URL保存

「24時間以内」に「被害届＋証拠提出」を行えば、「犯人特定の確率が3倍」になります。

【1週間以内】弁護士への相談と返金請求の進め方

弁護士選びの基準

返金請求の流れ

1. 内容証明を送付（弁護士が作成）
2. 示談交渉（弁護士が代理人）
3. 民事訴訟（返還請求）
4. 強制執行（口座差し押さえ）

「一度払ってしまったお金」でも、「恐喝による支払い」であれば、「返還請求できる可能性は十分にあります」。

絶対にやってはいけないNG行動5つ

「泣き寝入りは、次の被害者を作る」ことになります。「自分だけじゃない」と思い、「正しい手段で戦う」ことが、「自分を守る」ことにもなります。

相談先一覧（警察・弁護士・探偵・消費者センター）

「まずは無料相談」から始めて、「費用がかかっても専門家に任せる」のが最も現実的な解決策です。

まとめ：正しい知識と対策で安全にマッチングアプリを楽しもう

「美人局に遭わないための最強の武器」は、「正しい知識」と『即撤退する勇気』です。

最後に確認！美人局を避ける「5つの鉄則」

最終メッセージ

「美人局に遭わないためには、
『知識』と『勇気』と『正しい行動』があれば十分です。」

「マッチングアプリは、
『正しく使えば最高の出会いをもたらすツール』です。」

「この記事を読んだあなたは、
もう美人局に騙されません。」

最後に、
「あなたの大切な人に、この記事を教えてあげてください。」